官報利用者の声

官報がほしい 法科大学院協会 前事務局長 明治大学法科大学院 教授 中山 幸二

官報は、公布された法律をはじめ、政令、条約、省令、告示その他政府から一般に周知させる事項や裁判所の公告など事実のみを編纂・掲載する、日刊紙とは違い何の説明も主義主張も記載しない、玄人好みの刊行物である。

法律の研究者としての職業柄、官報は貴重な情報源かつ公式文書であり、身近な存在である。また、法科大学院の教師として教え子たちの国家試験合格者を掲載した官報には人一倍関心を有する。

あれは3年前のことである。国立印刷局の方と話す機会があり、「司法試験合格発表の際、官報が売り切れとなり、合格者の手に渡らないことがあるんですよ。」と聞いた。どれくらい売れるのか聞いたところ、「三百部程度です。」とのこと。そんな少ないはずはない。それは官報の入手方法を知らないからであろう。官報の入手方法を知っていたら、部数はこの程度ではすまないはずだ。

司法試験合格者としては、法令公布の伝達手段である官報に自分の名前が掲載されるのだから、一生の記念として手に入れたいという気持ちが強い。できるものなら田舎の両親や親戚にも見せてあげたいくらいだ。毎日の全てを勉強に費やしてきて、その結果として自分の名が官報に掲載されるのだから。

さっそく、法科大学院協会事務局長として、全国の法科大学院に対し、官報の事前予約が可能であることをメール連絡した。各校を通じて合格者にアナウンスをしてもらったところ900部、1,800部、2,300部と年々増加している。

販売窓口応対職員から「すべての方が満面の笑みで官報を手にしていた。」との言葉を聞き、人さまの幸せに一役買えたという感懐とともに、国立印刷局の堅苦しいイメージとは違った一面を知る事ができた。

ひとりでも多くの学生達が、「官報が欲しい」となる状況になれる事を願うとともに、税理士試験においては「官報合格」という言葉があるように、法曹界でも「官報が欲しい」が合言葉になればと思う。

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