技術紹介
より安心で信頼できるドキュメントの追求
国立印刷局は、創設以来、偽造防止技術の研究を通じ、公的印刷物のセキュリティ確保のための技術を開発し、社会に貢献してきました。ここでは、国立印刷局が保有している様々な技術の中から、一般的に有益と考えられる技術をご紹介します。
偽造防止技術の認証方法について
偽造防止技術とは、文字通り偽造されないための技術ですが、国立印刷局では、国民の皆様がどなたでも簡単に真偽判別できる偽造防止技術を開発しています。真偽判別するには、いくつかの認証方法があります。
●見て
印刷物を見るだけで真偽判別できる技術です。例えば、光に透かす、傾けて見ることによって、何も道具を使わずにそれが本物であるか偽物であるかを判断することができます。
●道具で
何らかの道具を使うことによってのみ、印刷物を真偽判別できる技術です。例えば、ルーペで模様を拡大して見る。また、特殊なシートを重ねて見る。さらには、特殊なカメラで撮影するなど様々な方法があります。
LineView(ラインビュー)
お札を斜めから見ると、別の模様が現れます。
MetallicView(メタリックビュー)
見る角度を変えることにより、光沢を持った複数の模様が現れます。
CopyCheck(コピーチェック)
コピー機で複写すると、目では見えにくい文字や図形が出現したり、まったく別の模様が現れます。
ImageSwitch(イメージスイッチ)
赤外線で写真画像を見ると、まったく見えなかった隠し画像が現れます。
ImageRipple(イメージリプル)
印刷物に特殊な透明シートを重ね合わせると、見えていた模様が別の模様へと明瞭に変わります。
特殊形状スクリーン
コピー機で再現することが困難な、特殊な形状の網点により、模様を表現します。