切手の豆知識

切手の誕生

切手はイギリスで初めて発行されました。当時イギリスの郵便は、届け先の地域によって郵便料金がまちまちで高かったため、一般の人はなかなか利用できませんでした。そこでローランド・ヒル(1795-1879)という人が、均一で安価な料金を前払いし、支払った証拠として郵便物に貼り付けるものを提案したことで、1840年に切手が誕生しました。これが世界初の切手、「ペニー・ブラック」(ビクトリア女王の肖像が描かれた1ペニー切手)です。切手には、万国郵便連合の規則によって、ローマ字で発行国の名前を表記することが決められています。しかしイギリスの場合、世界で最初に切手を発行したことから国名を表記せず、エリザベス女王のシルエットマークが印刷されているのみです。
日本においては、アメリカの制度を参考にした前島密によって近代的な郵便制度が発足しました。前島は「日本郵便の父」と呼ばれています。日本で最初の切手は、竜が2匹描かれた「竜文切手」で、明治4(1871)年に発行されました。

 

ローランド・ヒル(1795-1879)

ローランド・ヒル(1795-1879)
イギリス 25ペンス

世界最初の切手「ペニー・ブラック」

世界最初の切手「ペニー・ブラック」
イギリス 1ペンス

日本で最初の切手「竜文切手」

日本で最初の切手「竜文切手」
48文 明治4(1871)年


最大・最高額の日本切手

現在発行されているもので額面金額が一番高い切手は、1000円切手(『松に鷹図』)です。また一番低い切手は、1円切手(前島密)です。
様々な重さや配達区域がある郵便料金に対応するため、様々な額面の切手が発行されています。
一方、これまで発行された日本切手の中で一番大きな切手は、昭和23(1948)年に発行された記念切手「見返り美人」と、翌24年に発行された記念切手「月に雁」で、大きさは67×30ミリメートルです。また一番小さな切手は、日本で最初の「竜文切手」と続く「竜銭切手」で、大きさは20×20ミリメートルです。

 

1000円「松鷹図」

1000円普通切手「松鷹図」
平成切手 平成8(1996)年

1円「前島密」

1円普通切手「前島密」
新動植物国宝図案切手 1967年シリーズ
昭和43(1968)年

日本最大の切手「見返り美人」「月に雁」

日本最大の切手
「見返り美人」
切手趣味週間記念 昭和23(1948)年
「月に雁」
郵便週間記念 昭和24(1949)年


切手のギザギザ

 

切手のシートには、目打ちと呼ばれる穴があいています。切手はこの目打ちで切り取って使うので、切手はギザギザの形をしています。目打ちは、日本で最初の切手「竜文切手」には入っていませんでした。しかし、1枚1枚そろった形で使いやすくするため、明治5(1872)年から目打ちが付いた切手が発行されるようになりました。
一方で、関東大震災や第2次世界大戦中の緊急時には、目打ちのない切手が発行されたこともあります。また、最近では目打ちのないシール式切手も発行されています。この場合、切り込みから切手を簡単にはがすことができるので、目打ちがありません。
目打ち部分の拡大50円普通切手(2007年10月1日発行)


切手の「のり」

切手の裏についているのりは、図柄が印刷される前に、のり引き機という機械で 均一に塗りつけます。のりの主成分は、酢酸ビニールのPVA(ポリビニールアルコール)で毒性は全くありません。この主成分については、(財)日本食品分析センターや、東京都立衛生研究所などの公的機関で分析・検査を受け、その結果でも無害という報告を受けています。


切手の図柄

切手の図柄郵便事業株式会社(2007年10月1日〜)の切手デザイナーが作成しています。
十分に考証された複数の候補の中から、郵便事業株式会社の社長が決定します。


切手の種類

日本の切手には、通常の郵便物に使用する普通切手に加えて、記念行事などに合わせて発行される特殊切手があります。
また、各地の景勝地や名産品などを題材にしたふるさと切手が発行されています。


普通切手

80円普通切手 

キジバト
平成19(2007)年

特殊切手 天皇陛下御即位二十年記念 80円

特殊切手  

天皇陛下御即位二十年記念

80円

平成21(2009)年

ふるさと切手 地方自治法施行60周年記念シリーズ 茨城県 80円

ふるさと切手

地方自治法施行60周年記念シリーズ 茨城県

80円

平成21年

平成22年用年賀切手 静岡張子「首振りの寅」 50円

平成22年用年賀切手

静岡張子「首振りの寅」

50円

平成21年