宛名欄付き 震災はがきの解説

各収蔵品の解説をご紹介します。

宛名欄付き 震災はがき

宛名欄付き 震災はがきのイメージ

 関東大震災後に発行されたはがきです。
 緊急時の通信を確保するため、まずは急ぎ震災切手が、次いで需要の高まったはがきが急造されました。切手同様、被災した印刷局に代わって民間会社で製造されたものです。
 資源を節約し、集配の便を図るため、はがきの大きさは一回り小さくなりました。同時に宛名欄が設けられましたが、ここに「至急」といった文言や差出人の名前などを書く人が相次ぎました。宛名以外の書き込みをすると、書状とみなされて追加の料金を徴収されたため、多くの不評を買うこととなり、このはがきは約1年半で姿を消し、従来の仕様に戻りました。

発行 大正12(1923)年
技法 オフセット印刷
サイズ H130×W80mm

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