活字の文字を彫刻する機械 ベントン彫刻機の解説

各収蔵品の解説をご紹介します。

活字の文字を彫刻する機械 ベントン彫刻機

活字の文字を彫刻する機械 ベントン彫刻機のイメージ

 ベントン彫刻機は、活字を鋳造するための型を彫刻する機械です。
 文字の形に凹ませた金属板(文字パターン)をフォロワーと呼ばれる針でなぞると、その縮小文字が精密に金属材に彫刻されるというものです。
 これは、1884年にリン・ボイド・ベントンによって発明され、アメリカの活字鋳造会社ATF社から販売されました。この機械によって様々なサイズの活字の型を迅速に製造することが可能となりました。
 印刷局は、これを明治45(1912)年に日本で初めて輸入しています。本資料は、ATF社の特許が切れたのちに津上製作所が製造したもので、昭和4、50年代まで使用されました。

製造 昭和31(1956)年
製造元 津上製作所
サイズ H2250×W760×D1420(スタンド部含む)㎜

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