日本初の内国債 起業公債100円証書

更新日:2024年1月18日

各収蔵品の解説をご紹介します。

日本初の内国債 起業公債100円証書

日本初の内国債 起業公債100円証書のイメージ

本資料は、明治11(1878)年に日本で初めて公募された内国債の証書です。利息の引換券である利札がついており、数回利用されたものです。
明治政府が国の資本主義化を推し進めるうえで重要な政策として殖産興業がありました。起業公債は、この政策の重点課題である産業振興の資金調達の手段として内務卿大久保利通により考案され、本資料が発行されました。
図柄は、公債の趣旨に則り流通網の拡張につながる鉄道路線や道路の開削(かいさく)の様子のほか、同時期の紙幣の肖像にもなった神功皇后(じんぐうこうごう)が描かれています。
この原版彫刻は、印刷局に西洋の技術を伝えたお雇い外国人のキヨッソーネが担当しています。


発行年明治11(1878)年
技法凹版印刷
サイズH265×W215ミリメートル

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