解説

各収蔵品の解説をご紹介します。

関東大震災の爪痕 切手の灰

切手の灰

 大正12(1923)年の関東大震災で焼け残った切手の固まりです。 当時大手町にあったお札・切手の印刷工場は、築50年の木骨レンガ造りで耐震性が低かったため、地震で崩壊してしまいました。さらにその後の大規模な火災で、敷地の約5分の3の建物のほか、730余台の印刷機、各種の印刷用原版などが失われました。
 印刷を終えて保管されていた種々のお札や切手も焼失してしまいましたが、一部は灰が固まった状態で発見されました。焼け残った部分から、当時流通していた1銭切手であることがわかります。大震災の被害を物語る数少ない資料です。

サイズ 約H120×W150×D150mm

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