キヨッソーネ彫刻 大久保利通像

各収蔵品の解説をご紹介します。

キヨッソーネ彫刻 大久保利通像

キヨッソーネ彫刻 大久保利通像のイメージ

 本作品は、明治12(1879)年に制作された銅版画で、印刷局でお札等の原版彫刻に携わったキヨッソーネ の手によるものです。描かれているのは大久保利通、明治政府の重鎮で維新の際には西郷隆盛、木戸孝允(たかよし)と並んで三傑と呼ばれた人物です。
 これには銅版画の彫刻技法である、エングレーヴィング(彫刻刀で直接、溝を彫る)、エッチング(薬剤で線を腐食して溝とする)、メゾチント(あらかじめ全面に溝を彫っておいてから不要な部分を削る)が駆使されており、銅版画の持ち味である豊かな階調表現と微細さによって、大礼服の布地の質感や袖口の飾りの刺繍糸などが写実的に再現されています。
 記録によれば、本作品が本邦初のメゾチント技法を使ったものとされています。

発行 明治12(1879)年
技法 凹版(エングレーヴィング、エッチング、メゾチント)
サイズ H510×W400㎜

収蔵品ギャラリー一覧ページへ