初めて聖徳太子の肖像が登場したお札 日本銀行兌換券 乙100円

各収蔵品の解説をご紹介します。

初めて聖徳太子の肖像が登場したお札 日本銀行兌換券 乙100円

乙100円券

【上】表面 【下】裏面

 乙100円券は、聖徳太子が初めてお札の肖像に採用されたお札です。以後、聖徳太子は戦中・戦後を通して7回もお札に登場し、昭和のお札の代名詞として親しまれました。

 また、デザインから彫刻までの全てを日本人の技術者が手掛けた、初の“純国産紙幣”ともいえます。それまでのお札の肖像は、お雇い外国人のキヨッソーネが残したコンテ画があったため、それをもとに日本人が原版を彫刻していましたが、新規採用となった聖徳太子の場合、コンテ画から描く必要がありました。デザインを担当した磯部忠一(いそべただかず)図案官は入念な考証を重ね、1年数か月をかけて聖徳太子像を完成させました。

 専用の印刷機の導入によって多色凸版の地模様印刷が可能となり、お札に華やかな印象を与えると共に、偽造防止効果を強化させています。

発行 昭和5(1930)年
サイズ H93×W 162 mm

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