本邦石版印刷の先駆 石画試験(せきがしけん)

更新日:2024年1月18日

各収蔵品の解説をご紹介します。

本邦石版印刷の先駆 石画試験(せきがしけん)

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本資料は、日本における石版印刷の最初期の作品です。石版印刷技術が従来の印刷技術に比べて優れていることを記した序文の下に11種の図が配置されています。
この序文を記した石井重賢は鼎湖(ていこ)とも称し、明治期に活躍した画家でした。大蔵省に出仕していたときに、公債証書の製造をきっかけに近しくなった太政官札の原版彫刻者玄々堂緑山(げんげんどうろくざん)とともに石版印刷を試み、製作したのが本資料です。石井は、印刷局でこのような単色刷りの作品のほか、『国華余芳』など鑑賞用の多色石版印刷物の製作にも携わっています。

発行年明治7(1874)年
技法単色石版印刷
サイズH384×W472 mm

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