大陸紙幣

更新日:2024年1月19日

各収蔵品の解説をご紹介します。

アメリカ独立戦争時のお札 大陸紙幣

大陸紙幣の画像

西洋では、当初、民間銀行がお札を発行していましたが、アメリカ大陸では、1690年から植民地政府がお札を発行するようになり、アメリカ独立戦争(1775年~1783年)が始まると、13植民地が結集した大陸会議が「大陸紙幣」を発行します。
大陸紙幣は、名刺ほどの大きさで、ぼろ布を原料に雲母などをすき込んだ紙に、凸版印刷が施されています。本資料は、表面が黒と赤の2色刷りで、一本の木の絵柄の周囲に「4年間、嵐に耐えた」と独立戦争への言及があります。裏面の葉の模様は、ベンジャミン・フランクリンが発明した偽造防止法で、自然の葉脈の複雑さを利用したものです。
大陸紙幣は、独立戦争時の事実上唯一の通貨になりましたが、多発され、戦争が終わるころには紙切れ同然となりました。


発行1779年
製造地アメリカ
技法凸版印刷(活版印刷)
サイズH70×W192 mm

収蔵品ギャラリー一覧ページへ

本文ここまで