見どころ解説

更新日:2023年10月31日

常設展示についてフロアマップとともにご紹介しています。
※特別展期間中は、1・2階ともに展示内容が変更になることがありますので、ご了承ください。


新日本銀行券(見本)

2024年7月前半を目途に発行予定の新日本銀行券について、デザインや偽造防止技術を紹介しています。

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スタンホープ印刷機のイメージ

近代印刷技術の日本への到来を象徴する遺物として、国の重要文化財に指定されている収蔵品です。

収蔵品ギャラリー「スタンホープ印刷機」へ


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世界で最初にお札が作られた頃から偽造防止のために紙の製造や印刷をするうえで特殊な方法が使われてきました。このコーナーでは、印刷については近代化を画期とした技術を、製紙技術についてはお札の紙の原材料と技術を海外との比較とともに紹介しています。

お札の凹版原版(展示用)
お札の凹版版面と印刷物

1)印刷技術-原版彫刻技術

古来、お札には偽造防止効果を高めるために複雑な模様が印刷されていましたが、木版印刷などの技術にはその再現に限界がありました。近代になって、細密な絵柄を製作する技術が飛躍的に高まり、新しい技術が導入されます。それは、肖像などの絵柄を職人的は技巧で金属板に直接手作業で彫刻する「直刻凹版(ちょっこくおうはん)」です。お札の原版彫刻技術として現在も使われており、1ミリメートルの間に10本以上の線を彫刻できるほどの精密な技法です。


白黒すかし
日本銀行兌換銀券 1円 明治22(1889)年(部分拡大)近代的な日本のお札に使われた最初の白黒すかし。

2)製紙技術-すかしの技術

お札の紙には、偽造防止のためにすかしが施されています。すかしは、江戸時代からお札に用いられてきた技術ですが、明治期に開発された「白黒すかし」は、光にすかすと明暗のグラデーションで絵柄を再現します。これは、現在でもお札の偽造防止技術として用いられ、その精巧さは日本のお札の特徴となっています。

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Q&Aコーナーのイメージ

Q&Aコーナーでは、お札にまつわる豆知識をクイズ形式で楽しみながら学習できます。 フォトスポットは、新一万円券の肖像になった渋沢栄一がモデルとなっている東京都北区のキャラクター「しぶさわくん」の画像が撮影画像に現れるARフォトスポットとなっています。ご来館の記念に撮影してみてはいかがでしょうか。


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昭和初期の印刷技術の高度化(地紋の多色化など)を示すお札

初期の世界のお札、江戸時代の日本のお札、そして近代から現代の日本のお札を展示しています。近現代の日本のお札は、主なものをすべてご覧いただけます。

世界で初めてお札が使われたのは中国で、10世紀末のことです。日本やヨーロッパにお札が登場したのは、それから600年程後のことでした。こうした初期のお札は、大きさやデザインが現在とずいぶん違い、意外かもしれません。

19世紀になると、お札の印刷技術が近代化し、今日私たちが見慣れているお札のデザインができあがります。日本のお札が明治維新期に一気に近代化した様子を、当時のお札で実見してください。そして、そこから時系列順に展示した明治・大正・昭和・平成の日本のお札を眺めて、印刷技術の高度化や、社会変化による図柄の変遷を観察してみてください。

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金箔製のお札 ベリーズ 10ドル 1984年

世界には、さまざまな素材、大きさ、デザインのお札があります。その中からめずらしいものを選んで展示しています。

布製のお札、切手大のお札、ハイパーインフレーション時に発行された超高額面のお札。めずらしいお札には、社会的・経済的に特別な背景があるものです。お土産用に金箔製のお札を発行した国もあります。また、その国の伝統や人々の嗜好を表すユニークなお札のデザインにも注目です。

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カナダ銀行券
カナダ銀行券 100ドル 2011年

全158種の世界のお札(国や通貨同盟(例:ユーロ)などのお札)を展示しています。

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切手の移り変わりのイメージ1

切手の移り変わりのイメージ2

ここでは、歴代の日本切手と、世界の珍しい切手を展示しています。
切手は「小さな芸術品」とも呼ばれます。その小さな面積に、精巧なデザインを美しく印刷するための技術は、時代の要請により変化してきました。
偽造防止に主眼を置いた明治・大正期。震災や戦争で満足な技術が使えなかった緊急時。切手ブームに合わせ技術改良を遂げた高度経済成長期。日本の政治経済とともに歩んできた切手のデザイン、技術の移り変わりをぜひご覧ください。

世界の珍しい切手のコーナーでは、日本の切手と比較してみてください。はがきよりも大きい世界最大の切手、におい付きの切手、紙以外で作られた切手…日本の切手の「常識」とは異なる世界が見えてきます。

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世界の切手のイメージ

ここでは、世界各国(地域)で発行された切手をご紹介しています。

こんなところでも切手が発行されていた!?世界を見渡せば、離島や海外領土が独自に切手を発行している国があります。また、国連や南極で発行される切手もあるのです。
各国の切手デザインや発行方針には、国内外のコレクターに向けた販売促進(外貨獲得)の意図を含むことがあります。そのため、切手デザインに自国の産業や動物等を描いてお国柄を表す国がある一方で、国とは全く関係がなくても人気のあるテーマ(他国の俳優、世界遺産等)を採用する国もあります。
世界地図とともに展示した各国の切手約280点、デザインの多様性を感じながら、切手の世界旅行をお楽しみください。

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旅券・官報・諸証券のイメージ

ここでは、国立印刷局が製造してきた旅券(パスポート)、官報、収入印紙、国債の歴史をご紹介しています。

土日祝日をのぞき毎日発行されている「国の公報紙」=官報。法律は、この官報に掲載されて初めて効力を発することとなります。
大正12(1923)年9月2日付の官報は、手書きのガリ版刷りです。関東大震災によって印刷局の工場設備は全焼し、官報を印刷する手立てがありませんでした。このとき、ろうそくの灯りの下でしたためたとされる手書き文字が、官報の重要性を物語っています。
このほか歴代のパスポートや、今ではペーパーレス化された国債証書などをご紹介しています。
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国立印刷局の歴史コーナー

国立印刷局の歴史をパネルで紹介しています。


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お札の芸術のイメージ

お札の図柄は、お札に通貨としての威厳や品格を付け加えるための重要な要素といえます。このコーナーでは、お札の図柄の芸術的側面に焦点を当てています。

これは、明治の元勲、木戸孝允(きどたかよし)公の肖像版画です。現在もお札の原版彫刻技術として使われ続けている技術で彫刻されたものです。制作者は、近代的紙幣の製造技術を日本に伝えたキヨッソーネ。
元々、美術作品の複製版画を手掛けていた人物だけあって、目を凝らすと微細な線と点で顔や衣服を写実的に表現しているのですが、木戸の外見の描写に留まらず、性格までも伝わるような出来栄えです。この表現力が美的効果を生み出すとともに、微細な彫刻画線の再現が難しいため、偽造防止効果も発揮すると考えられ、お札の原版彫刻技術に使われることとなりました。

ところで、歴代のお札には歴史上の人物の肖像が多く描かれていますが、その人物が伝説上の人物だったり、実在していても写真がなかったりする場合、実在の人物をモデルに描きます。木戸孝允は、そのモデルとしてお札の肖像になっています。この肖像版画を手掛かりに、「お札の移り変わり」コーナーでどのお札の顔となっているのか探してみるのも一興です。

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