見どころ解説

特別展示の見どころについて紹介しています。

平成28年度秋の特集展
明治の顔~キヨッソーネ、大山助一が彫る元勲の肖像

1. キヨッソーネが彫る元勲

エドアルド・キヨッソーネ
Edoardo Chiossone
(1833-1898)

 イタリア人銅版画家キヨッソーネは、明治8(1875)年にお雇い外国人として来日し、17年間の在任中、明治初期の日本のほぼ全ての有価証券類の原版彫刻を担いました。
 ここでは、キヨッソーネが本業の傍ら手掛けた元勲の大型の肖像画(凹版画)5点を一堂に展示します。キヨッソーネならではの繊細な画線によって、柔らかく表現された人物の表情、毛髪や衣服の質感などにご注目ください。

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2. 大山助一(おおやますけいち)が彫る元勲

大山助一(1858-1922)

 大山助一は、印刷局でキヨッソーネから彫刻技術を学び、アメリカ留学やアメリカの証券印刷会社勤務を経た後、キヨッソーネに代わる彫刻の名手として、数々の日本のお札や切手の原版彫刻に携わりました。
 ここでは、大山が彫刻した数々の元勲の凹版画を展示します。アメリカ仕込みの力強く太い画線を使った技法で、ダイナミックに生き生きと表現された人物像をご覧ください。また、渡米前、キヨッソーネ直伝の繊細な画線によって表現した作品と、帰国後の作品との表現の違いにもご注目ください。

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3. 明治のお札の顔

 凹版彫刻による肖像は、技法だけでなく、個々の彫刻者の個性や表現方法などによって仕上がりが異なります。
 明治・大正時代のお札には、同じ肖像が繰り返し採用されていますが、その彫刻者はキヨッソーネ、細貝為次郎(ほそがいためじろう、キヨッソーネの直弟子)、大山助一と代々替わっているため、表情や全体の印象は三者三様のものとなっています。
 ここでは、その三者が彫刻した実際のお札の肖像をご紹介します。それぞれの彫刻者による表情の違いをご覧ください。


左から、キヨッソーネ、細貝、大山がそれぞれ彫刻した武内宿禰(たけのうちのすくね)の肖像(部分拡大)

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