お札識別アプリ「言う吉くん」が、IAUDアウォード2014で銀賞を受賞しました。

2014年11月11日(火)から11月13日(木)まで、東京国際交流館プラザ平成にて、「第5回国際ユニヴァーサルデザイン会議2014 in 福島&東京」が開催されました。
会議のプログラムの一つとして、11月11日(火) 、「IAUDアウォード2014」の表彰式が行われ、国立印刷局の『目の不自由な方々向け、お札識別アプリ「言う吉くん」の開発』PDF がソーシャルデザイン部門で入賞を果たし、銀賞を受賞しました。

 

会場の様子

 

IAUDアウォード2014ユニヴァーサルデザイン(UD)とは、できる限り多くの人々に利用可能なように設計段階から意図して、機器、建築、身の回りの生活環境などをデザインすることです。もちろん、誰もが使うお札にも大切なことです。

国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、「ユニヴァーサルデザインの更なる普及と実現を通して、社会の健全な発展に貢献し、人類全体の福祉向上に寄与すること」を基本理念として活動しています。
その活動の一環として、民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いにかかわらず、 一人でも多くの人が快適で暮らしやすいユニヴァーサルデザイン社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人を表彰するのが、IAUDアウォードです。(詳細は、第5回国際ユニヴァーサルデザイン会議2014 in 福島&東京オフィシャルサイト外部リンク をご覧ください。)

 

国立印刷局では、目の不自由な方々にとってお札がより使いやすいものとなるよう、お札の券種の識別性向上に向けて取り組んできました。

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その取組の一つである、お札識別アプリ「言う吉くん」は、スマートフォンのカメラをお札にかざすと、券種の識別を行い、金額を音声でアナウンスするとともに画面に大きく表示する、iPhone用の無料アプリケーションです(※偽造券を判別する機能は有していません)。

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お札識別アプリ言う吉くん

このアプリの開発を含めた各種改良の実施に当たっては、全国の視覚障害者団体の方々からモニタリングやアンケートのご協力を頂くなど、目の不自由な方々の要望をなるべく早期に具体的に反映できるよう心掛けました。
ロジャー・コールマン審査委員長による講評では、「目の不自由な方の社会参加には様々な問題点があるなか、このアプリの開発が、それらの問題の長期的かつ完全な解決となったことは素晴らしい」とのコメントがあり、岡本一雄IAUD理事長から表彰状を授与されました。

(ご意見、お問合せ先)
独立行政法人国立印刷局 広報官室
電話番号:03-3587-4210、4211

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