このページの先頭です


お札の基本情報~現在発行されているお札~

更新日:2024年4月11日

現在、発行されているお札(E券)をご紹介しています。
※発行順を表すため、お札をABCDEの記号で区別することがあります。現在発行されているお札は、戦後5番目の発行ということで、「E券」と呼ばれています。

E一万円券の表と裏の画像

図柄表面には、明治の思想家で慶應義塾大学を設立した福沢諭吉(ふくざわゆきち)の肖像を描いています。裏面には、平等院鳳凰堂に据えられている鳳凰像を描いています。
寸法縦76mm、横160mm
色数表面は、凹版2色・地模様など12色。裏面は、凹版1色・地模様など6色。
発行開始日平成16年(2004年)11月1日
記番号黒色 平成16年(2004年)11月1日発行分から
褐色 平成23年(2011年)7月19日発行分から

注目情報

福沢諭吉の一万円札は、2種類あることをご存じですか?

D一万円券とE一万円券の表と裏を比較した画像

福沢諭吉が肖像となっているお札は、現在発行されているE一万円券と、昭和59年に発行されたD一万円券の2種類があります。
E一万円券(右図)は、表面にホログラムがあり、裏面は鳳凰像です。
D一万円券(左図)は、表面にホログラムがなく、裏面は2羽のキジです。
現在、どちらも使用できます。

D一万円券(福沢諭吉)詳細ページへ


このページの先頭へ

E五千円券の表と裏の画像

図柄表面には、明治時代の小説家・歌人の樋口一葉(ひぐちいちよう)の肖像を描いています。裏面には、江戸時代の画家である尾形光琳(おがたこうりん)作の国宝「燕子花図」(かきつばたず)の一部を描いています。
寸法縦76mm、横156mm
色数表面は、凹版2色・地模様など12色。裏面は、凹版1色・地模様など6色。
発行開始日平成16年(2004年)11月1日
記番号黒色 平成16年(2004年)11月1日発行分から
褐色 平成26年(2014年)5月12日発行分から

注目情報

ホログラムの透明層の形を、2014年5月発行分から変更しています。

E五千円券のホログラムの透明層の変化を示した画像

目の不自由な方にとってお札がより使いやすいものとなるよう、2014年5月発行分から、E五千円券のホログラムの透明層の形状を変更しました。
楕円形から四角形に形を変更し、大きさを約1.7倍にすることで、印刷面との触感の違いにより識別性を向上させています。
楕円形のものも、これまでどおり使用できます。

識別性向上に向けた取組ページへ


このページの先頭へ

E千円券の表と裏の画像

図柄表面には、細菌学者で黄熱病研究に尽力した野口英世(のぐちひでよ)の肖像を描いています。裏面には、世界遺産に登録された富士山と日本を象徴する花である桜を描いています。
寸法縦76mm、横150mm
色数表面は、凹版2色・地模様など11色。裏面は、凹版1色・地模様など6色。
発行開始日平成16年(2004年)11月1日
記番号黒色 平成16年(2004年)11月1日発行分から
褐色 平成23年(2011年)7月19日発行分から
紺色 平成31年(2019年)3月18日発行分から

このページの先頭へ

D二千円券の表と裏の画像

図柄表面は、世界遺産に登録された沖縄の首里城にある守礼門を主模様として描いています。裏面は、「源氏物語絵巻」第38帖「鈴虫」の絵図に詞書(ことばがき)を重ねた図柄と源氏物語の作者である紫式部(むらさきしきぶ)を描いています。
寸法縦76mm、横154mm
色数表面は、凹版4色・地模様など11色。裏面は、凹版1色・地模様など6色。
発行開始日平成12年(2000年)7月19日
記番号黒色 平成12年(2000年)7月19日発行分から

このページの先頭へ

※E券よりも過去に発行されたお札は、こちらのページでご紹介しています。

お札の基本情報~過去に発行されたお札~ページへ

偽造防止技術~現在発行されているお札~

現在発行されているお札(E券)に施されている様々な偽造防止技術を、4つの判別方法に分けてご紹介しています。

「さわって」わかる偽造防止技術

「すかして」わかる偽造防止技術

「傾けて」わかる偽造防止技術

「道具で」わかる偽造防止技術

お札を触って判別できる技術です。

お札の肖像部分などの主な図柄は、凹版印刷という印刷方式が使われています。
料額や日本銀行券という文字には、特にインキを高く盛り上げる「深凹版印刷」が使われ、触るとざらざらした触感があります。

目の不自由な方が指で触って識別できるように、深凹版印刷によりざらつきを作っています。
券種識別を行いやすくするため、識別マークは、券種によって形状が異なっています。

深凹版印刷

識別マーク

このページの先頭へ

お札を光に透かして判別できる技術です。

すき入れは、紙の厚さを変えることによって表現する偽造防止技術で、「すかし」とも言われます。日本のすき入れは、白すかしと黒すかしを組み合わせていて、濃淡の差を美しく表現できます。
現在発行されているお札には、表面の肖像と同じ、「福沢諭吉」、「樋口一葉」、「野口英世」、「沖縄守礼門」のすき入れが施されています。

用紙に棒状のすき入れを施したもので、透かして見ると、一万円券は「3本」、五千円券は「2本」、千円券は「1本」の縦棒が見えます。

すき入れ

すき入れバーパターン

このページの先頭へ

お札を傾けることで判別できる技術です。

角度を変えて見ることにより、額面数字、日本銀行の「日」の文字をデザイン化したもの及び桜の画像が見えます。

お札を傾けると、表面には額面数字の「10000」、「5000」、「1000」、「2000」が、裏面には「NIPPON」の文字が浮かび上がって見えます。

お札を傾けると、角度によって表左下にパール印刷による「千円」の文字と、潜像模様による「1000」の数字がそれぞれ浮かび上がります。

正面から見ると見えませんが、お札を傾けると、お札の左右両端の中央部にピンク色の光沢が見えます。

お札を傾けると文字が青緑色から紫色に変化して見えます。

D二千円券(お札を傾けると文字が青緑色から紫色に変化して見えます。)

ホログラム

潜像模様

潜像パール模様

パールインキ

このページの先頭へ

ルーペやブラックライト(紫外線)などのかんたんな道具を使って判別できる技術です。

カラーコピー機では再現が困難な微小な文字で、「NIPPONGINKO」というマイクロ文字が印刷されています。

紫外線を当てると、表面の印章(日本銀行総裁之印)や表裏面の模様の一部が発光します。

マイクロ文字

特殊発光インキ

このページの先頭へ

その他

こうした人が簡単に偽造券を発見できる技術のほかにも、コピー機やスキャナ等を使った偽造券の作成を困難にする技術、機械読み取りを狙った偽造に対し有効な技術など、お札にはたくさんの偽造防止技術が盛り込まれています。
そして、万が一偽造されたとしても、それが必ず偽造券であることをつきとめることができるようになっています。 こうした技術は、機械処理における真偽判別の手段としても重要で、現金取扱機器の多い日本の流通環境を支えています。

お札の偽造防止技術~過去に発行されたお札~ページへ

関連コンテンツ

証券・その他の製品
旅券(パスポート)、印紙、郵便切手など、公共性の高い製品にも国立印刷局の技術が生かされています。


イベント情報
見学・イベントの日程や内容についてご案内いたします。

本文ここまで