識別性向上に向けた取組
財務省、日本銀行及び国立印刷局は、目の不自由な方々にとってお札がより使いやすいものとなるよう、取り組んでいます。
将来のお札の改刷(様式の変更、時期未定)が、目の不自由な方々にとって、券種識別性の大幅な向上につながるよう、関係者からの意見聴取、海外の取組状況の調査等、様々な観点から検討を行っていきます。
識別マーク(凹版印刷)
2004年11月に発行されたE券には、「識別マーク」といって、目の不自由な方がお札を指で触って識別できるように、凹版印刷により、ざらつきを持たせたマークがついています。券種ごとに形状が異なり、E一万円券はかぎ型、E五千円券は8角形、E千円券は横棒、D二千円券は点字の「に」が印刷されています。
- かぎ型(E一万円券)
- 8角形(E五千円券)
- 横棒(E千円券)
- 点字の「に」(D二千円券)
ホログラム透明層の形の違い
高額券(一万円券と五千円券のみ)に貼ってあるホログラムを覆う透明層は、一万円券は楕円形、五千円札は四角形と、それぞれ形が異なります。ツルツルした触感があるため、目の不自由な方がお札を触ったときに券種を区別する助けになっています。

お札識別アプリ「言う吉くん」
国立印刷局は、目の不自由な方のために、お札識別アプリ「言う吉くん」(iPhone用)の無料配信を行っています。このアプリは、お札にカメラをかざすと、券種を識別して音声と大きな文字で金額をお知らせします。真偽判別機能はありません。