但馬倉見旗本札の版木

更新日:2024年1月19日

各収蔵品の解説をご紹介します。

江戸時代のお札の原版 但馬倉見旗本札の版木

収蔵品画像
版木 【左】裏面用 【右】額面部分用


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【参考】拓本


江戸時代のお札は、藩札のほか、旗本札、寺社札、私札(商人が発行)など、様々なものがありましたが、形やデザインは似ています。初期は印判(スタンプ)や墨書きを組み合わせていましたが、次第に木版印刷が多くなりました。版木のデザインと彫刻は大坂や京都などの職人が行い、印刷は発行地の札場(さつば)で行うことが多かったようです。
但馬国(現・兵庫県)倉見小出氏の旗本札は、文政6(1823)年から発行が始まり、10回以上デザインが変わっています。本資料は、慶応4(1868)年に発行されたお札の版木です。額面金額の部分が差し替えられるようになっており、短冊状の和紙に表裏の図柄を印刷した後、朱色の印判を複数押して発行されました。

製造慶応4(1868)年
サイズ本体 H122×W38×D44 mm

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