日本で最初の年賀切手 昭和11年用年賀切手

更新日:2024年1月19日

各収蔵品の解説をご紹介します。

日本で最初の年賀切手 昭和11年用年賀切手

収蔵品画像
昭和11年用年賀切手

昭和10(1935)年12月1日、日本初の年賀切手が発売されました。年賀郵便の取り扱いが増加する中で、年賀特別取扱期間の周知や年賀状の早期の差出の喚起を意図して、私製はがきの年賀状専用切手として発行されたものです。当時、委任統治領だったサイパン、パラオなどの南洋諸島では一足早く11月15日に発売されました。

用紙は着色繊維を漉きこんだ白紙で、透かしはありません。図案は元禄模様の輪郭に渡辺崋山の「富嶽図(ふがくず)」を描いています。原版製作を担当した工芸官の加藤倉吉は、この作業について「富士の山体をビュラン(彫刻刀)で直刻したことは何かの力強さを感じられるのではないかと思っている。」と振り返っています。


発行年昭和10(1935)年
技法凸版印刷
サイズH26×W22 mm

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