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平成27年度秋の特集展
お札づくりの戦中・戦後

展示概要

 今年は戦後70年の記念の年ということにちなみ、戦中、戦後の印刷局の事業にスポットを当てた展覧会を開催します。

 昭和12(1937)年の盧溝橋(ろこうきょう)事件に端を発した日中間の戦争は、世界の国々との太平洋戦争へと拡大しました。この戦争が昭和20年に終戦を迎えるまでの間、印刷局は増え続ける戦費調達のために各種紙幣や国債の製造に追われましたが、物資不足が進行するなか、製造の工夫を凝らしてその難局を乗り越えました。インフレーションを解消するために発行された戦後初めてのお札は、GHQ(連合軍最高司令官総司令部)の指導の下で民間印刷会社も含めたデザインコンペが行われ、印刷局以外の会社がデザインした日本銀行券が誕生しました。
 本展では、これまでほとんど展示することのなかった軍票、満州中央銀行券や韓国銀行券などの外地銀行券、戦中に増発された各種債券などを展示し、これらの印刷局製品を通して戦中の特殊な経済社会の状況を浮き彫りにするものです。
 また、戦後の印刷局が応募したお札の図案も初めて公開します。




開催日 平成27年10月27日(火)~平成27年11月23日(月・祝)
開催時間 9時30分~17時
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)
開催場所 お札と切手の博物館 2階展示室
入場料 無料

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