IDカードの券面セキュリティ・ハンドブック

各種IDカード券面のセキュリティ設計等に関する考え方をまとめました。

「IDカードの券面セキュリティ・ハンドブック」の公開に当たって

この度、国立印刷局は、本人確認書類として用いられる各種IDカードの券面セキュリティの設計に関する考え方をハンドブックとして取りまとめました。一般的に「券面セキュリティ」とは、カード券面の偽造・変造・改ざん等の不正・脅威のための対策技術のことです。これまで、国立印刷局は、日本銀行券やIC旅券等セキュリティ製品の設計・製造を通し、券面セキュリティに関するノウハウを蓄積してきました。

現在、各種の行政手続や商取引において、IDカードの偽変造や「なりすまし」等の無い安全・安心な本人確認の担保は、重要な社会課題です。ICを内蔵したIDカードは、本人確認書類として広く普及しつつあり、ICは記録情報の暗号化等によりIDカードへ高度なセキュリティを付与することが可能です。その一方でIDカードは、多様な利用者の利便性(例えば、カードの有効期限等の基本事項について、ICリーダを使用せず、目視で把握可能であることが求められる等)を確保するため、券面に記載される所持人情報等に対する偽変造対策(券面セキュリティ)を施すことが重要となってきています。また、ICリーダがIDカードの発行主体ではない「第三者」には十分に普及していないことや地震・津波・洪水等の自然災害による電源喪失時又は認証インフラが機能しない非常時などを考慮すると、IDカードにおける券面セキュリティは不可欠なものとなります。

本書は、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室と国立印刷局との申合せによって、「公的分野における連携ICカード技術仕様」(平成16年)における券面の偽造防止に関する参照情報して公開された「連携ICカード券面の偽造防止技術ハンドブック」をベースとして国立印刷局が蓄積してきたノウハウを活用し、生産者の視点から作成したものです。本書が、各種IDカードの券面設計において、セキュリティの確保と向上に役立つことを期待いたします。

最後に、本書の定稿にあたっては、次世代ICカードシステム研究会(NICSS: the Next generation Ic Card System Study group 会長:大山永昭東京工業大学教授)に設置された査読委員会と外部有識者の皆様からの多大なる御協力を頂戴いたしました。この場を借りて、関係各位に対し、心より深い感謝を申し上げます。

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