お札の歴史

江戸時代から現代に至るまで、お札の歴史を画像付きの年表で掲載しています。

お札の歴史と主な出来事

江戸時代以前のお札の歴史年表。1600年ごろに伊勢商人の間で、最初のお札とされる「山田羽書」が流通する。1661年、越前福井藩で初めて「藩札」発行

明治 前半期のお札の歴史年表。1868年、日本で初めての全国通用の政府紙幣「太政官札」発行。1870年、単純な製法のため偽造券が多発した太政官札にかわる「新紙幣」(ゲルマン紙幣)製造を同一に依頼。1871年、「国立銀行紙幣(旧券)」製造をアメリカに依頼。1877年、国産第1号の様式紙幣「国立銀行紙幣(新券)」発行(キヨッソーネが日本で初めて彫刻した紙幣)。1881年、新紙幣に代わる初めての肖像入り「改造紙幣」発行。神功皇后像が肖像に使われたため、「神功皇后札」と呼ばれた。

明治 後半期のお札の歴史年表。188g年、初めての「日本銀行兌換銀券」が発行され、大黒天の絵柄から「大黒札」として親しまれる。1888年、歴史上の人物(菅原道真、武内宿禰、和気清麻呂、藤原鎌足)の肖像を用いた「改造兌換銀券」が明治21年から明治24年にかけて順次発行。1891年、日本で一番大きなサイズのお札が発行される(改造百円券:サイズ=130×210mm)。1889年、金本位制導入に伴い「日本銀行兌換券」発行開始。

昭和 前半期のお札の歴史年表。1927年、金融恐慌による非常事態を回避するために裏面が白紙のまま「乙二百円券」を緊急製造して発行。1942年、兌換文字を削除した新様式の銀行券「い、ろ号券」が昭和17年から昭和20年にかけて順次発行。1946年、日本銀行券預入令により、お札に証紙を貼付し新券の代用とした。昭和21年から昭和23年にかけてA券6券種を順次発行。1948年、日本で一番小さなサイズのお札を発行(A五銭券:サイズ=48×94mm)。1950年、昭和25年から昭和28年にかけてB券4券種を順次発行。

昭和 後半期のお札の歴史年表。1957年、C五千円券発行。1958年、C一万円券発行。1963年、C千円券発行。1969年、C五百円券発行。1976年、C千円券の記番号が一巡したため、黒色から青色へ変更。1976年、3券種の同時改刷によりD券発行。

平成初期から現在のお札の歴史年表。1990年、D千円券の記番号が一巡したため、黒色から青色へ変更。1993年、偽造防止強化のため3券種を部分改刷(凹版マイクロ文字、印章に特殊発光インキを使用、記番号を褐色に変更)。2000年、D千円券の記番号が一巡したため、褐色から暗緑色へ変更。D二千円券の発行。2004年、3券種の同時改刷によりE券発行。2011年、E一万円券とE千円券の記番号が一巡したため、黒色から褐色へ変更。2014年、識別性向上のため、E五千円券のホログラム透明層を拡大。あわせて記番号を黒色から褐色へ変更。2019年、E千円券の記番号が一巡したため、褐色から紺色へ変更。

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