このページの先頭です


印刷局の歴史(明治・大正)

更新日:2024年3月28日

1871(明治4年7月27日)

大蔵省内に紙幣司創設

1871(明治4)年7月27日、大蔵省の一部門として誕生した紙幣司は、その半月後に紙幣寮と改称し、次第に組織・制度を整えつつ、その事業を展開した。
また、1872(明治5)年9月20日には太政官正院印書局が設立され、政府の印刷機関として操業が開始された。

大蔵省内に紙幣司創設


1875(明治8年)
抄紙局設置(現王子工場)
太政官正院印書局を併合

1876(明治9年)
印刷工場が東京大手町に落成

1877(明治10年)
国産第1号紙幣発行(国立銀行紙幣(新券)一円)
1878(明治11)年には、国立銀行紙幣(新券)五円、1881(明治14)年には改造紙幣一円を発行する等、以降数多くの紙幣が発行された。

国立銀行紙幣(新券)一円

1878(明治11年)
大蔵省紙幣局を印刷局と改称

1883(明治16年)
官報第1号発刊
官報の編集は太政官文書局、印刷は印刷局が行った。
太政官文書局は、1885(明治18)年に内閣文書局と改称し、同年に内閣官報局と改称された。

1885(明治18年)
日本銀行兌換銀券旧十円券発行
1885(明治18)年には十円のほかに一円、百円、1886(明治19)年に五円が発行された。4種とも大黒天が描かれていることから、通称「大黒札」とも呼ばれた。偽造防止対策として、当時の写真術では写りづらかった青いインキで印刷されている。この旧一円券は、現在でも使うことができる最も古い紙幣である。
日本銀行兌換銀券旧一円券の画像

1894(明治27年)
大婚二十五年祝典記念切手発行(明治銀婚記念切手)
1894(明治27)年3月に行われた明治天皇、皇后の結婚25周年の祝典を記念して発行された、日本で最初の記念切手である。
大婚二十五年祝典記念切手発行(明治銀婚記念切手)発行

1898(明治31年)
大蔵省印刷局と内閣官報局が統合され、 内閣所管の印刷局となる

1909(明治42年)
研究所設置

1923(大正12年)
関東大震災により本局庁舎及び工場壊滅
非常時の諸法令を公布するため、緊急に官報を謄写印刷版で発行した。また、被災により電信が切断されたことから、郵便が重要な通信手段となったため、切手の需要が高まった。急きょ民間会社により目打ちや裏のりが省略された切手が製造された。

震災時のイメージ写真

ガリ版刷り官報


1926(大正15年)
旅券の形状を刷新(賞状型から冊子型へ)

印刷局の歴史(昭和)ページへ

サブナビゲーションここから

サブナビゲーションここまで

本文ここまで