見どころ解説(令和2年度_第2回特別展)

更新日:2024年2月5日

特別展示の見どころについて紹介しています。


倉吉を含む4人の工芸官が彫刻したお札の肖像・和気清麻呂(わけのきよまろ)の部分拡大

印刷局が150年にわたって製造している日本のお札や切手、諸証券類に欠かせないのは、凹版彫刻の技術です。
特に肖像の彫刻技術は、偽造を防ぐ重要な技術であることから、民間とは交わることなく、印刷局でのみ受け継がれてきた独自の技となっています。
ここでは、凹版彫刻を専門に行う「工芸官」が彫刻した肖像をご紹介します。印刷局史に残る歴代の工芸官が彫刻した芸術作品ともいえる肖像画と、お札・切手の肖像をじっくりご覧ください。各工芸官による表現の違いにもご注目ください。


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「創立七拾年記念映画」に 収録された倉吉の姿

倉吉は、彫刻師の父の下、幼少期から練習を積み、満を持して印刷局に採用されました。お札の肖像はもちろん、特に切手については、題材にふさわしい新たな表現方法を模索し、実践するなど意欲的に業務を遂行しています。
ここでは、大正から昭和初期にかけて、倉吉が彫刻した膨大な量のお札、切手、諸証券類と、凹版画の一部をご紹介します。
また、特別な動画も放映します。昭和16(1941)年に印刷局の創立70年を記念し作成された動画には、当時の倉吉の姿が記録されています。
戦時中、印刷局が史上最も激烈な製造体制にあった時代に任務を務め上げた倉吉の気概が生み出す技にご注目ください。


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「貫井弁天」 昭和47(1972)年

印刷局を退職後、一彫刻家として活動を始めた倉吉は、自らの作品の制作のほか、法人からの株券や手形、個人からの肖像版画の制作等の依頼に応じました。また、それまでの切手の原版彫刻の腕を買われて、切手収集家向けの製品も受注しています。
ここでは、肖像画のほか、倉吉オリジナルのユニークな風景画をご紹介します。また、切手収集家向けに発行された豪華版封筒「印刷局製初日カバー」の一部を特別に展示します。ここでしか見ることのできない貴重な作品の数々をぜひ実際にご覧ください。


「東京オリンピック募金切手」初日カバー 昭和36(1961)年


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板垣退助の下図とお札 政府紙幣 B50銭 昭和23(1948)年

本展の最後には、展示で紹介しきれなかった倉吉の作業日誌の中身を画像でご紹介します。スライドショー形式で、ラフな下図と実製品を対比させていますので、最後までお楽しみください。


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