お札に関するよくあるご質問
お札に関するよくあるご質問とその回答を掲載しています。
お札の肖像について
A. 肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。 お札の肖像の選び方には、法令等の制約はありませんが、おおよそ次のような理由で選定されています。
- 偽造防止の観点から、なるべく精密な写真を入手できること
- 肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること
- 肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていること
こうした観点から、現在のお札の肖像は、明治以降の人物から選ばれています。
お札のデザインに肖像が描かれているのは、人の顔や表情のわずかな違いにも気がつくという人間の目の特性を利用しています。
A. 日本のお札に初めて肖像が登場したのは、明治14(1881)年に発行された「改造紙幣壱円券」です。これ以降、令和6(2024)年7月に発行された現在のお札を含めて、次のとおり合計20人の人物が登場しています。
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 板垣退助(いたがきたいすけ)
- 菅原道真(すがわらのみちざね)
- 和気清麻呂(わけのきよまろ)
- 武内宿禰(たけのうちのすくね)
- 藤原鎌足(ふじわらのかまたり)
- 聖徳太子(しょうとくたいし)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 二宮尊徳(にのみやそんとく)
- 岩倉具視(いわくらともみ)
- 高橋是清(たかはしこれきよ)
- 伊藤博文(いとうひろぶみ)
- 福沢諭吉(ふくざわゆきち)
- 新渡戸稲造(にとべいなぞう)
- 夏目漱石(なつめそうせき)
- 野口英世(のぐちひでよ)
- 樋口一葉(ひぐちいちよう)
- 北里柴三郎(きたさとしばさぶろう)
- 津田梅子(つだうめこ)
- 渋沢栄一(しぶさわえいいち)
A. 聖徳太子です。以下の7種類のお札に登場しています。
- 乙百円券(昭和5(1930)年発行)
- い百円券(昭和19(1944)年発行)
- ろ百円券(昭和20(1945)年発行)
- A百円券(昭和21(1946)年発行)
- B千円券(昭和25(1950)年発行)
- C五千円券(昭和32(1957)年発行)
- C一万円券(昭和33(1958)年発行)
A. 日本銀行券の肖像として女性が採用されたのは、E五千円券の樋口一葉が初めてですが、女性の肖像としては、明治期の政府紙幣において神功皇后(じんぐうこうごう)が採用されています。神功皇后は、日本の古代神話に登場し、これが日本初の肖像入りのお札になりました。 また、肖像ではありませんが、D二千円券の裏面に紫式部(むらさきしきぶ)の顔が描かれています。
A. 右側でなければいけないという決まりはありませんが、基本的には右側にあります。
なお、大正4(1915)年に発行された日本銀行兌換券乙拾円券は、和気清麻呂(わけのきよまろ)の肖像が向かって左側に描かれています。
記番号について
A. お札の表面の左上と右下にあるアルファベットと数字の組み合わせを、「記番号」といいます。お札の背番号のようなもので、同じ種類のお札には、全て違う記番号が印刷されています。
A. お札の記番号は、以下を使用します。
記号:アルファベット26文字のうち、数字の「1」と「0」に間違えやすい「I(アイ)」と「O(オー)」をのぞいた24文字
番号:000001 から 900000 までの数字
その組み合わせは、【アルファベット2文字 + 6桁の数字 + アルファベット2文字】です。
つまり、記番号は全部で
【24文字×24文字×900000×24文字×24文字】で、2985億9,840万通りになります。
AA000001AAから始まりZZ900000ZZまでを使用します。
A. お札の記番号の色が違うのは、次の二つの理由があります。
- 理由1:記番号の組み合わせをすべて使い切ったため
例としては、昭和38(1963)年に発行されたC千円券(伊藤博文)、昭和59年に発行されたD一万円券(福沢諭吉)及びD千円券(夏目漱石)があります。 - 理由2:部分改刷による仕様変更のため
例としては、昭和59(1984)年に発行され、平成5(1993)年12月1日にマイクロ文字と特殊発光インキが追加で付与(部分改刷)されたD券3券種があります。また、平成16(2004)年11月1日に発行され、平成26(2014)年5月12日に識別性向上のためホログラム透明層を改良したE五千円券があります。
それぞれ使われた色をまとめると、次のとおりです。
券種 | 記番号の色 | 発行日 |
---|---|---|
C千円券(伊藤博文) | 黒色 | 昭和38(1963)年11月1日発行 |
青色(理由1) | 昭和51(1976)年7月1日 | |
D一万円券(福沢諭吉) | 黒色 | 昭和59(1984)年11月1日発行 |
褐色(理由2) | 平成5(1993)年12月1日 | |
D五千円券(新渡戸稲造) | 黒色 | 昭和59(1984)年11月1日発行 |
褐色(理由2) | 平成5(1993)年12月1日 | |
D千円券(夏目漱石) | 黒色 | 昭和59(1984)年11月1日発行 |
青色(理由1) | 平成2(1990)年11月1日 | |
褐色(理由2) | 平成5(1993)年12月1日 | |
暗緑色(理由1) | 平成12(2000)年4月3日 | |
E一万円券(福沢諭吉) | 黒色 | 平成16(2004)年11月1日発行 |
褐色(理由1) | 平成23(2011)年7月19日 | |
E五千円券(樋口一葉) | 黒色 | 平成16(2004)年11月1日発行 |
褐色(理由2) | 平成26(2014)年5月12日 | |
E千円券(野口英世) | 黒色 | 平成16(2004)年11月1日発行 |
褐色(理由1) | 平成23(2011)年7月19日 | |
紺色(理由1) | 平成31(2019)年3月18日 |
<参考>D千円券(夏目漱石)で使われた記番号の色は、次のとおりです。
D千円券は、これまでのお札でもっとも発行枚数が多かったため、これに伴い記番号も多く使われ、約22年間の製造期間中、4色のインキが使われました。
A. 昔のお札で同じ番号のお札があっても、偽札というわけではありません。
現在でも使える昔のお札の中には、通し番号(記番号で使用される数字)を省略し、数字記号(記号として扱う数字)だけのものもあります。これらのお札は、同じ数字記号だけで500万枚もあるため、同じ番号のお札が多く存在することになります。
昔のお札で同じ番号のお札が存在するのは、次のとおりです。
- 日本銀行券い壱円券(昭和18年(1943)年発行) 肖像:武内宿禰
- 日本銀行券A壱円券(昭和21(1946)年発行) 肖像:二宮尊徳
- 日本銀行券A五円券(昭和21(1946)年発行) 彩紋模様
- 日本銀行券A拾円券(昭和21(1946)年発行) 主模様:国会議事堂
※い壱円券のみ、以下の種類が発行されています。
- 通し番号のもの
- 同じ数字記号が100万枚のもの
- 同じ数字記号が500万枚のもの
A. 日本銀行が明治18年に第1号のお札(旧拾円券)を発行してから現在まで、56種類のお札が発行されています。こうしたたくさんの種類のお札を区別・整理するために、お札のシリーズごとに記号をつけています。
- 明治中期頃~昭和10年頃:甲、乙、丙、丁
- 日中戦争~終戦前頃 :い、ろ、は
- 戦後(昭和21年以降)~:A、B、C、D、E、F
現在発行されているお札は、令和6年(2024年)に発行され、戦後6番目の発行なので「F券」と呼ばれています。
偽造防止技術について
A. お札を明るい光の方向にかざして見ると、中央に肖像などの図柄があらわれます。 これを「すき入れ」といいます。すき入れは、紙の厚さを変えることによって表現する偽造防止技術で、「すかし」とも言われます。
日本のお札のすき入れは、白すかしと黒すかしを組み合わせた「白黒すかし」で、国立印刷局独自の技法によって、シャープで階調性豊かに表現されています。
また、「すき入れバーパターン」は、お札の用紙に棒状のすき入れを施したもので、透かして見ると、一万円券は3本、五千円券は2本、千円券は1本の縦棒が見える偽造防止技術です。
A. お札にすき入れが使われたのは、明治15(1882)年発行の改造紙幣(神功皇后札)五円券からです。それ以降に発行されたほとんどのお札にすき入れが入っています。
なお、例外として、終戦直後に発行されたA十円券(国会議事堂)、A五円券(彩紋模様)A一円券(二宮尊徳)、A十銭券(鳩)及びA五銭券(梅)の5種類のお札にはすき入れが入っていません。
A. 偽造防止のため、凹版印刷という特殊な方法で印刷しているからです。
凹版印刷とは、簡単にいえば凸版印刷の逆の印刷方法。つまり、彫刻した版面のへこんだ部分に、たっぷりとインキを付着させ、表面の余分なインキを取り、へこんだ部分に残ったインキを強い圧力をかけて紙に移す方法です。お札をルーペで見ると、盛り上がったインキで線や点が印刷されているのが分かります。手でさわってざらざらするのは、このインキのためであり、プリンタやコピー機では再現できません。
なお、D二千円券以降は、これまでのものより、さらにインキを盛り上げた「深凹版印刷」(ふかおうはんいんさつ)が用いられています。
A. 昭和59(1984)年に発行されたお札(D券)は、カラーコピー機等に対する対策として平成5(1993)年12月1日に全券種が部分改刷され、新たに特殊発光インキ(表面の印章部分)とマイクロ文字が採用されました。したがって 、D券の部分改刷以前に発行されたものにはマイクロ文字が入っていません。
また、部分改刷を機に記番号の色を褐色に変えたため、 D券の記番号が黒色(千円札は黒色と青色)のものにはマイクロ文字はなく、褐色(千円札は褐色と暗緑色)のものにはマイクロ文字が入っています。
A. 令和6(2024)年7月3日に発行されたF券3券種及び平成12(2000)年7月19日に発行されたD二千円券には、識別しやすいようにインキを厚く盛り上げて印刷する「深凹版印刷」を用いた識別マークが施されています。さらに、F券では指感性に優れる形状(11本の斜線)に統一し、券種ごとに配置を変えることで券種を識別しやすくしています。
また、お札の券種識別手段を提供するため、平成25(2013)年12月3日から、お札識別アプリ「言う吉くん」の無料配信を行っています。
A. 現在発行されているお札は、全部で20色以上の色が使われています。
一万円券(表13色・裏7色)、五千円券(表13色・裏7色)、千円券(表13色・裏7色)、二千円券(表15色、裏7色)
明るくてカラフルな色を使うと、カラーコピー機やスキャナで近い色を再現されるおそれがあるため、あえて再現が難しい複雑で微妙な色にしています。
様式について
A. 今まで発行されたお札の表裏の区別は、主模様がある面が表、その反対側が裏となっています。 実際には、財務大臣が日本銀行法に基づいて、発行するお札の様式を定める告示を官報にする際に、そのお札の表裏が明示されます。この告示で「表面」と表示された面が正式に表面となります。表面は、現在の一万円札、五千円札、千円札では肖像のある面で、二千円札では守礼門の図柄のある面です。
ちなみに、硬貨は年号がある面を裏と呼んでいるそうです。
A. これは「銘版」(めいはん)といい、お札が国立印刷局で製造されたことを意味しています。
現在発行されているF券は、「国立印刷局製造」と印刷されています。なお、二千円券を除くD券3券種は、行政改革の影響により、「大蔵省印刷局製造」(昭和59(1984)年11月1日~)、「財務省印刷局製造」(平成13(2001)年5月14日~)、「国立印刷局製造」(平成15(2003)年7月1日~)の3種類の銘版が存在します。(下図10~12)
明治10(1877)年、国立印刷局の前身である大蔵省紙幣局が、国産のお札の製造を開始しました。その後、幾多の変遷を経て、現在の国立印刷局となりました。今までのお札に使われた銘版は、下図のとおりです。
A. お札の表面にあるハンコは、お札の発行元である日本銀行総裁の印章で、「総裁之印」と篆書(てんしょ)体という字体で書かれています。
裏面は、同じく日本銀行でお札の発行、回収などを担当する発券局長の印章で「発券局長」とやはり篆書体で書かれています。
A. お札に印刷されている瞳のようなマークは、お札の発行元である日本銀行の「行章」(こうしょう)です。
これは、「日」という漢字の古代書体の一種とのことで、明治18(1885)年に発行された最初の日本銀行券である旧十円券から登場しています。
A. お札の絵柄、デザインを変えることを「改刷」といいます。
日本銀行が明治18年に第1号のお札(旧拾円券/大黒札)を発行してから、56種類のお札が発行されています。細かい仕様変更などを除いて、大きな改刷は過去に14回ありました。
パソコンやスキャナー、カラーコピー機が普及したことで、近年には偽造紙幣が増えた時期もありましたが、現在発行されているお札には、これらでは再現することが困難な偽造防止技術がたくさん使われています。
新しいツールができて新たな偽造の危険性が高くなったとき等に、新しい偽造防止技術を加え、デザインを一新します。誰もが安心してお札を使えるようにすることが、改刷の一番の目的です。
A. 今までに発行されたお札の中で最も大きなものは、明治24(1891)年11月15日に発行された改造百円券です。大きさは縦130ミリ、横210ミリです。
一方、最も小さなお札は、昭和23(1948)年5月25日に発行されたA5銭券です。大きさは縦48ミリ、横94ミリです。
(参考)現在の千円券:縦76ミリ、横150ミリ
A. 小額政府紙幣の五拾銭券(昭和13(1938)年)、B五百円券(昭和26(1951)年発行)、C五百円券(昭和44(1969)年発行)、D五千円券(昭和59(1984)年発行)、E千円券(平成16(2004)年発行)、F千円券(令和6(2024)年発行)の6種類のお札の裏面に富士山が描かれています。
五拾銭券は、静岡県の越前岳から見た富士山、B五百円券とC五百円券は山梨県の雁ガ腹摺山(がんがはらすりやま)から見た富士山、D五千円券とE千円券は写真家の岡田紅陽(おかだこうよう)氏が本栖湖から撮影した「湖畔の春」を基にした富士山、F千円券は神奈川県の東京湾から見た葛飾北斎の「富嶽三十六景」(神奈川沖浪裏)がデザインされています。 また、国立銀行紙幣五円券(明治6(1873)年発行)にも、遠景ですが富士山が描かれています。
A. 札には、次の8種類の動物が登場しています。
- ねずみ
- ハト
- いのしし
- ライオン
- 馬
- 鶴(タンチョウ)
- にわとり
- キジ
また、想像上の動物である鳳凰(ほうおう)が何回も登場しています。
その他
A. お札は、法律で無制限の強制通用力があることが定められています。法律上の特別な措置がとられない限り、この通用力を失うことはありません。次の21種類のお札は、現在も使えます。
- E一万円券(福沢諭吉)平成16(2004)年発行
- E五千円券(樋口一葉)平成16(2004)年発行
- E千円券(野口英世)平成16(2004)年発行
- D一万円券(福沢諭吉)昭和59(1984)年発行
- D五千円券(新渡戸稲造)昭和59(1984)年発行
- D千円券(夏目漱石)昭和59(1984)年発行
- C一万円券(聖徳太子)昭和33(1958)年発行
- C五千円券(聖徳太子)昭和32(1957)年発行
- C千円券(伊藤博文)昭和38(1963)年発行
- C五百円券(岩倉具視)昭和44(1969)年発行
- B千円券(聖徳太子)昭和25(1950)年発行
- B五百円券(岩倉具視)昭和26(1951)年発行
- B百円券(板垣退助)昭和28(1953)年発行
- B五拾円券(高橋是清)昭和26(1951)年発行
- A百円券(聖徳太子)昭和21(1946)年発行
- A拾(じゅう)円券(国会議事堂)昭和21(1946)年発行
- A五円券(彩紋模様)昭和21(1946)年発行
- A壱円券(二宮尊徳)昭和21(1946)年発行
- い壱円券(武内宿禰)昭和18(1943)年発行
- 改造壱円券(武内宿禰)明治22(1889)年発行
- 旧壱(いち)円券(大黒天)明治18(1885)年発行
なお、平成12(2000)年に発行されたD二千円券は、現在も発行されていますので、使えます。
A. 硬貨(コイン)は、昔は金や銀から作られ、かつ、簡単には損傷せず半永久的に使用できたため、その品位をはっきりさせるために製造年を入れていました。その名残が現在も残っています。
一方、お札は人の手で扱われるほか、機械に通すなど、様々な使用状況により徐々に傷んでいくため、順次新しいものを製造し交換していく必要があります。そのため、お札1枚ずつに製造年を印刷することはありません。
A. 日本銀行によると、一万円札の平均寿命は4~5年程度、五千円札・千円札については使用頻度が高く傷みやすいため1~2年程度とされています。
市中で流通したお札は、金融機関等を通じて再び日本銀行に戻ります。そこで真偽や汚損の度合いなどをチェックし、再度の流通に適さないものは、復元できないよう細かく裁断されます。
裁断くずは、住宅用の建材や固形燃料、トイレットペーパー、事務用品などにリサイクルされたり、一般廃棄物として焼却処分されています。
A. 福沢諭吉が肖像になっているお札は、平成16年に発行されたE一万円券と、昭和59年に発行されたD一万円券の2種類があります。
平成16年に発行されたE一万円券は、表面にホログラムがあり、裏面は鳳凰像です。
昭和59年に発行されたD一万円券は、表面にホログラムがなく、裏面は国鳥であるキジが2羽描かれています。
A. お札の紙の原料は、みつまたやアバカなどの植物です。天然繊維を原料としているため、長い間使用したり、水に濡れたりするとわずかに縮むことがあります。
A. お札を発行している日本銀行によれば、次の交換基準があります。この基準を満たしていれば、日本銀行の本・支店へ持っていくと交換してもらえます(市中金融機関でも取り次いでもらえる場合もあります。)。
ただし、故意にお札を汚染・損傷させると、場合によっては交換に応じられない可能性があります。
- お札全体の3分の2以上残っている場合 - 全額交換
- お札全体の5分の2以上3分の2未満 - 半額を交換
- お札全体の5分の2未満 - 交換できません
A. お札と紛らわしい外観を有するものの製造又は販売は、「通貨及証券模造取締法」により禁止されています。お札をデザイン化したものや、お札の一部又は全部を商品や印刷物などに使用する場合は、デザイン化の程度、大きさ、材質など総合的に判断し、違反しているとされた場合、警察により取締りが行われることとなりますので、ご注意ください。詳しくは通貨行政を担当している財務省理財局国庫課通貨企画調整室(電話:03-3581-4111(代表))にお問合せ願います。
A. 法令上、直ちに違法な行為とは言い切れませんが、皆様が傷みの激しいお札や、本物にあるはずのない書込みや印字がされている変なお札を手にしてしまった場合、偽札かどうかの見分けがつきにくくなります。また、ATMや自動販売機で使えなかったりするなどのトラブルのもとになります。 お札を切り刻んだり、燃やしたりして損傷する行為はもちろんのこと、ちょっとしたいたずら程度と思われる行為も、お札を使う場面では大きな支障となることがあります。お札はみんなで使うものですから、大切に使ってください。
A. 偽札を作ることも、使うことも、大変重い罪になりますので、絶対に作らないでください。また、海外で作られた偽札を国内に持ち込むことも、同様に重い罪となります。もし、偽造の疑いのあるお札を手にしたら、絶対に使用せず、必ずすぐに、お近くの警察に届け出て下さい。
〔主な取締法規〕
- 通貨偽造・通貨変造罪(刑法第148条第1項) → 無期又は3年以上の懲役
- 偽造通貨・変造通貨の行使罪(刑法第148条第2項) → 無期又は3年以上の懲役
- 輸入してはならない貨物を輸入する罪(関税法第109条第1項) → 10年以下の懲役若しくは3千万円以下の罰金、又はこれらの併科
A. 黒くすき入れた紙や、日本銀行券などにすき入れてある文字や画紋を白くすき入れた紙を製造する場合は、「すき入紙製造取締法」に基づき、政府の許可が必要となります。詳しくは通貨行政を担当している財務省理財局国庫課通貨企画調整室(電話:03-3581-4111(代表))にお問合せ願います。