現在の切手の原型 桜切手

各収蔵品の解説をご紹介します。

現在の切手の原型 桜切手

桜切手

 明治5(1872)年発行のこの切手から、切り取り穴(目打ち)や裏のりが必ず付けられるようになり、形やサイズも現在の普通切手とほぼ同じ仕様となりました。「桜切手」の呼称は、四隅に描かれた桜に由来するものです。
 郵便の普及に伴って切手の製造量が増え、それまでの切手版面が摩耗したことから、デザインが刷新されました。また、製造効率を上げるため、2色刷りから単色刷りへと変わっています。
 明治7年には、用紙が和紙から丈夫な洋紙へと変わり、同時に、印面下部に小さなカタカナも加えられました。このカナは納品ごとに変えられ、切手の売上金管理に使われました。

発 行 明治5(1872)年
技 法 凹版印刷
サイズ H24×W21 mm

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