印刷局の切手の技術_さいごに

更新日:2024年1月31日

さいごに 印刷局の切手製造技術

印刷局が独自に開発した局式凹版や階調凹版の技術を用いた切手は、現在は製造されていません。しかしながら、高度経済成長期にこれらの技術を含む多様な版式を試みてきたことが印刷局の技術発展へとつながり、国内だけでなく世界的にも評価を得られるに至っています。それが海外市場への参入のきっかけともなりました。
印刷局はこの技術力を背景にそれぞれの切手の多彩な表現に応じ、記念切手などにおいては、グラビア印刷やグラビア凹版印刷の特性をいかした芸術性豊かな切手が今も発行されています。また、パールインキ加工のように、お札に用いられている技術が、普通切手の偽造防止や記念切手のデザインの一部としていかされている例もあります。最近では、和紙シールを用紙とした切手の製造を行うという世界初の試みにも取り組んでいます。
その一方で、安定的な品質が求められる普通切手においては、長きに渉り切手製造に携わってきた実績と厳密な製造体制によって品質の保持を実現し続けています。

郵便創業150年記念切手小型シート(部分) 500円
令和3(2021)年

世界初の和紙シール用紙にグラビア6色で印刷されている。

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