国立銀行紙幣 旧券20円

更新日:2024年1月19日

各収蔵品の解説をご紹介します。

アメリカ製の日本のお札 国立銀行紙幣 旧券20円

国立銀行紙幣 旧券20円の画像
【上】表面 【下】裏面

国立銀行紙幣(旧券)は、アメリカで製造された日本のお札です。当時、日本にはまだ近代的な紙幣製造設備がなく、政府はお札の製造を欧米に依頼していました。印刷技術やデザイン様式は、同時代のアメリカのお札と同じで、鋼版を使った凹版印刷による細密画線、重厚な彩紋模様、裏面の緑色などが特徴です。全部で5券種あり、最高額面である20円券の絵柄は、表面が素戔嗚尊(すさのおのみこと)と八岐大蛇(やまたのおろち)、裏面が大国主命(おおくにぬしのみこと)の「国譲り」の場面になっています。
「国立銀行」の設立もアメリカに倣ったもので、このとき、日本で初めて「銀行」という名称が使われました。


発行明治6(1873)年
サイズH80×W 190 mm

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