日本銀行兌換券 乙200円
更新日:2024年9月4日
各収蔵品の解説をご紹介します。
裏面の印刷を省いた 日本銀行兌換券(だかんけん) 乙200円
【上】表面 【下】裏面
昭和2(1927)年、関東大震災後の経済混乱のなか、銀行破綻の情報が流れ、人々が預金の引き出しに殺到する取り付け騒ぎが起こりました。日本銀行は、各銀行に融通するお札が必要になり、急遽(きゅうきょ)、新しいお札の発行を決めました。
全国の銀行が2日間臨時休業している間に、印刷局で新しいお札を製造することになりましたが、通常の印刷では間に合わないため、表面は簡易なオフセット印刷による彩紋の図柄のみ、裏面は印刷を省いて製造しました(通称「裏白(うらじろ)札」)。こうして、不眠不休の作業の結果、お札不足の危機は回避されました。
発行 | 昭和2(1927)年 |
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サイズ | H72×W 123 mm |
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